8冊目読んだ
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/04
- メディア: 新書
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購読理由
大学生の頃にGoogleの存在を知ってから、今日に至るまでの間、私にとってGoogleは調べ物ツールのひとつという認識でした。しかし、独自のアルゴリズムで検索技術にイノベーションを起こし、精度向上、範囲拡大を図っていくことでウェブ世界における中心的存在となりました。これまでも、ウェブ関連の書籍を読んで、その存在を確認してきたけれど、この10年弱の間に何があったのか知りたいと思ってGoogleを題材にした本も読もうと考えました。
まあ、この本もウェブ進化論を買ったときに一緒に買って、積み上げていた1冊です。
感想
面白かったです。
現在、AdWords、AdSenseがGoogleの収入源として、どのくらいの割合を占めるかは分かりませんが、それらのサービスが日本経済に何をもたらしたかを知ることはできました。ただ、センセーショナルな一方でMapの写真撮影、Bookの著作権と“とんがり過ぎている”部分も、光と影として紹介されていて、考えさせられました。
そこで私が感じたことは「Googleはあらゆる事物の評価機関に近い存在になりつつあるのか?」ということです。(他でも言われていることかも知れないですが。)
例えば病院を探したいとして、評判が良く、健全な病院が上位にランキングされるのがユーザにとって親切であり、そうすることがGoogleへの集客につながるわけです。一方で、検索される側の病院はひとつでも上にランキングされるために投資するだろうし、ユーザと向き合っていないと言われたとしても、Googleはそこでビジネスすることもできます。
いずれの道に進んだとしても、影は消すことができないし、Googleは止まらないのでしょう。そこに危うさを感じてしまいました。Yahoo!やMicrosoftが頑張ってGoogleと並ぶ二大勢力となり、互いのランキングを監視できれば良いのかも…。うーん。もう少し勉強が必要だと思いました。
次はライブドア事件の頃の話を読んでみようと思います。