6冊目読んだ
- 作者: 梅田望夫,平野啓一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: 新書
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購読理由
特に理由なし。ウェブ進化論を買ったときに一緒に買って、積み上げていた1冊。
感想
はじまりは順調だった。途中から「性善説の梅田さん」と「性悪説の平野さん」のかみ合わない感じが「なんだかなー」と。最後は「今の若い子たちが成長して、どんなイノベーションを生むか」って話で無難に終わる。つまりは面白くなかった。
ウェブ進化論から1年経過しているけれど、梅田さんが主張されていることに大きな変化は無かったと思います。
お決まりの引き出しの少なさを披露すると、芥川賞を受賞されているにも関わらず平野啓一郎さんを知らなかったし、もちろん作品を拝見したことも無い。なので、バックグラウンドを知らないんですけど、社会性に富んでいて、モラル重視というか人間論よりもウェブ論(ネガティブな部分)への意識が高い方だと思いました。
少し話が変わるかも知れませんが、女子中学生が携帯電話から自分の裸の写真を携帯サイトにアップして捕まったっていう新聞記事を2、3日前に読んだ(蛇足ですが、少女のランキングがあって、それが過激化を呼んでいたらしいです。女ってよくわからんです)。良し悪しの分別がつかない人もアクセスできることへの警告と、情報はコピーされ続けて消えないというウェブの怖さを訴える特集だったんですけど、そんなの見ちゃうと性悪説で考えざるを得なくなるのかも知れません。
自分はウェブから(性ではなく)正のパワーしか受けていないと思っているので、これからも「ウェブ進化」を感じ続けたいと思うし、発見と成長を繰り返して、少しでも貢献したいと考えている。だから、細かいことは気にせずにウェブの可能性に注目して追求すべきだと思う。
「社会問題としてまじめに考えなさい」って怒られるかもしれないけど、いろんな意味でこの先10年くらいは大航海時代なんでしょうね。