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いちばんやさしい オブジェクト指向の本 (技評SE新書 007)

いちばんやさしい オブジェクト指向の本 (技評SE新書 007)

購読理由

職場の書籍棚にあったのをみて、「オブジェクト指向に関する本読んだこと無いし、いまいち理解してないなぁ」と思ったので。

感想

タイトルのとおり、わかりやすく、読みやすい本でした。オブジェクトとクラスとインスタンスの意味、それらの関係が理解できたので良かった。また、詳細は書かれなかったけれど、「クラスベース」、「プロトタイプベース」という言葉に出会えたのは大きいと思う。自分の中には、なんとなくだけど、「クラスベース」のイメージしかなかったので。
一点、最後まで良く分からなかったことがありました。

オブジェクト指向システムの動きを追っていくと、あるオブジェクトにメッセージを送ると、受信したオブジェクトのメソッドが起動され、そのメソッドの中から他のオブジェクトにメッセージが送られ…と、オブジェクトの間をメッセージが流れていくことで、システムの動きが実現されるようになっています。
(snip)
これに対し、C++Javaのようなmain()があるプログラミング言語では、オブジェクトのメソッドではないmain()の中に、システムの主要な振る舞いを書いてしまうこともできます。そうなると、main()の中にプログラムの中心があり、そこからオブジェクトに順にメッセージを送ってしまうようなプログラムの組み方ができてしまいます。

マクロな視点でみれば、そのとおりかも知れません。でも、ひとつの手続きについて考えたときには、main()の中にプログラムの中心があっても良いのではないかと思いました。「これぞ、オブジェクト指向システム」という経験が無いから感じる疑問なんだろうか。難しい。