11冊目読んだ
ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: 新書
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購読理由
特に理由なし。ウェブ進化論を買ったときに一緒に買って、積み上げていた1冊。
感想
違和感ありましたが、刺激になりました。数々のエピソードは自分の志の低さを再認識させてくれましたし、「このままでは、いかん」と脈略の無い不安に襲われもしました。違和感を感じたのは、当時を軸とした近未来の話と現在の状況が、すでに逆転していることへの“今更感”と、梅田さんのブレのない主張の“くどさ”でした。
こう書くと偉そうですが、誰に求めても出るはずのない答えだと分かっていながら、安心が欲しくて“無いものねだり”をする自分への苛立ちが、そう感じさせるのだと思います。具体的にいうと、以下の文に集中します。
自分の価値を理解して対価を払ってくれる人が存在する状態を維持しようと心がけること。コモディティ化だけは絶対にしないと決心すること。
(snip)
「けものみち」に対する不安を「自由な気持ち」に変化させるには、定義した自分の能力に対していくばくかのお金を支払ってもらう経験を、できるだけ早い時期から積むことかなと思う。コモディティ化された能力を時間単価いくらで切り売りする時給いくらのバイトではなく、価格の相場が決まっていないところで「能力の取引」をして稼ぐ経験である。
コモディティ化しているか否かは、客観的なものであり、主観的なものではないと考えます。なので、“コモディティ化だけは絶対にしないと決心する”とは、私にとって「傍から見たらどんなに滑稽だとしても、今やれることを、今やるだけ」にしかなりません。
というわけで、Just Do It.です。走れー。